東松島プロジェクト参加

- 東日本大震災から学んだ職能的行動

東日本大震災からの居住再建が本格化する中で、防災・災害危機管理、居住者の高齢化・福祉対応、および環境配慮・低炭素化に配慮した多様な仕様・スタンダードの住宅案を結集し、未来の住宅をみなで考えていく。そんな東松島市における被災地復興のための住宅コンペに予選通過し、

私は、被災地の現地視察・交流会を通じて、市民、行政、専門家、住宅関連業者間の交流を図って認識を深めながら、住宅を通じた新たなビジネスモデルや次世代の家づくり及び街づくりについて学ぶ機会を得ました。

私は、東京で勤めていたころに東日本大震災を体験し、そして東北に戻って自分の設計事務所を設立したわけですが、近いうちに自分の職能をもって、被災地の復興に少しでも関わり、お手伝いができればと考えていました。

現地視察会に参加で小学校の修学旅行以来訪れた松島。その美しい風景は、現在はとてもおだやかでした。しかしながらその道中、住宅地が一瞬にして失われた場所を車で通り、そして当時のお話を実際聞いているとその光景がこんなにも多くのものを喪失したのか。。言葉に発することのできない想いが自分のなかにあふれ出ました。

 こちらの写真は山を削ってでた土を運ぶベルトコンベアです。1.5キロくらいあるとのことでした。運ばれた土は元住宅地のあった場所に山のように積み上げられ、トラックでそこから造成地などに運ばれているとのことでした。

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近くにある運河にはまだ津波の爪跡がまだ残されており、

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そしてまたその近くにはまだ復旧していない仙石線の野蒜駅ホームが。まるで時間がそこで止まってしまったような光景でした。

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そんななかでも東松島市は復興へと動き始めています。

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こちらは土地の高台移転先です。それぞれの場所割りを決めていくことは多くの協議や調整が必要であったことでしょう。その中の敷地のひとつを設定し、我々建築家が提案を行いました。

仮設住宅に住まわれている方々が参加される住宅再建セミナーを見学させていただき、自らの力で未来への一歩踏み出し始めている姿をうしろから拝見させていただきました。

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そこには多くの専門家がかかわりながら、同じ方向を向いて歩きだしていました。今回のコンペも設計だけでない専門家の方々が関わっています。これらの視点がプロジェクトに多様性を与えることができれば、今後の発展につながるのではないかと感じました。私もその背中や、会場の雰囲気を感じながら、みなさんが望んでいる住宅再建の本質はどんなものなのか。それを深く考えさせられました。

 

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コンペの2次審査の資料は下記のホームページに掲載されています。参加者それぞれが視察会で感じたことを提案として表現しています。そして現地では上記の内容をみなさんに言葉として伝えてきました。

環境未来住宅コンペin東松島

今後もまた、ただ復興を祈るだけでなく、自らの職能をもって何かその希望へのお手伝いが少しでもできたらと思います。それが私ができるあの日を忘れないという行動であると考え、努力をしていきたいと思います。

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