オガールに行ってきました!秋田のなかいちって?公共施設のこれからって?を考える。

2014年9月24日 - 東北という地域

先週末、用事で盛岡に行く機会があり、その途中で前からメディアでよく取り上げられていた、「オガールプラザ」と「オガールベース」へ寄ってきました!

この建物がある場所は岩手県にある岩手県紫波町(しわちょう)。人口3万人ちチョットしかいないこのまちは公民が連携し、地域活性化を進めていることで注目をあびるようになりました。

その名も「オガールプロジェクト(以下オガール)」!!

このプロジェクトによって紫波中央駅前の10.7ヘクタールもある町有地を中心に、宿泊施設やバレーボール専用体育館、図書館、カフェ、マルシェなどが入居する施設としてオープンしています。そもそもプロジェクトが行われているこの土地は、紫波町が公共施設の建設用地として購入したもの。買ったはいいもののまちの財政は逼迫し、まちの力だけでは土地を開発できない状態が続いていて、雪国ではお決まりのように単なる雪捨て場だけとして使われていたようです。それが今やこんな居場所をつくっています!

建物もなんか楽しそうでしたね!たとえばオガールベースにあるバレーボール専用体育館である「オガールアリーナ」。こんな体育館日本にありましたかね?いえ、ありませんよね。そうです。日本初とのことです。オリンピックやワールドカップで採用されているような床材を用いた体育施設となっています(大会中で関係者以外は中には入れませんでした。残念。。)。

さて、では秋田の残念な地域活性化失敗の見本になってしまった「エリアなかいち(以下なかいち)」は?今はこんな感じ。真ん中にあるジャックと豆の木?みたいな意味不明オブジェがまた痛々しい。。

CIMG2216

では「なかいち」と「オガール」。どこがどう違うの?っていうことをこのブログをつかってアウトプットしながら勉強してみたいと思います。

いままでの公共事業は補助金等を確保できたら、その金額をフルに使い、その後のランニンコストを考えず、稼働率の見積もりも甘いまま、空きテナントが目立つ立派な施設を建設するのがこれまで多くみられた公共事業の失敗でした。たとえば「なかいち」なんて総事業費のおよそ80%が税金から使われているってんだから。もう。。そしてわずか2年でみごとな再開発の失敗例を全国に提供してしまったわけです。ほんとかどうかわかりませんが、建物ができそうなのにテナントが入らず、ある企業になんとかお願いをして入ってもらったとか。

一方オガールはスタートから違っていたようです。

このプロジェクトでは、民間の金融機関から資金を調達するためにまずテナントを決めて固めてから、事業費を算出し、事業を確定してゆきました。つまり採算があわないと事業そのものが成立しない。資金はその後、公共施設部分を紫波町に売却し、また、特別目的会社を設立してそこで施設を運営することで施設を証券化し、官と民の責任を明確化したわけです。維持管理費を民間の建物の収益によってまかなっています。ここでは補助金に頼らないまちづくりの道を選択しすすめていったわけですね!

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つくればいい時代。今はそんな時代ではありません。というか、我々からしたらなぜそんな時代があったのか。あまり理解ができず、ピンとこない。誰も使わなーい、集まらなーい建物を税金でつくって、それを維持する。そんでもって本来お金をかけていかなければいけない部分にお金がいかない。なんだこの流れは!この事業でどんどん地域は衰退のみちを進むではないか!!

だーかーらー、できることは民間で!そんな考えを積極的にもち、行動しはじめた方たちがこの建物を運営しているわけですね。まあ、これは前回書いたブログにも少しつながるわけで。

やっぱ秋田のまちを楽しくするのは飲食店ですな!お店が界隈を盛り上げます!!

建築や空間を生き生きとさせるには、どう活用していくかということを考える。まあ当たり前といえば当たり前なのですが、はい。。

でも「オガール」は動き出せた。大学院で公民連携を学んできた地元出身の青年。それを支えた紫波町長。まちをどうにかしたいという智慧、そして行動力、もちろん地域の協力がともなってそれを実現したわけです!

これらの施設周辺には、住宅が並ぶ地区の整備も進んでいましたよ。この紫波町という地域性を反映したエコハウスのまちだそうです。その名も「オガールタウン」。57区画からなる東北初のエコタウンだそうです。

こんな感じでこのまちは、今の時代に人口増加のまちとして変わり始めているわけです。もしかしてこれがこれからの未来のかたちのひとつなのだろうか。もちろん地域ごとによって解決のしかたや特色はかわると思うけど、と、ここをあとにするときに車のなかで考えたりしました。

ちなみに「オガール」とは、フランス語で「駅」を意味する「Gare」(ガール)と紫波の方言で「成長」を意味する「おがる」を文字ってつけられたとか。

これからどんどんおがってほしいものですね!!

<参考資料>

・リノベーションまちづくり~不動産事業でまちを再生する方法~(清水義次著、学芸出版社)

・日本のカタチ2050~「こうなったらいい未来」の描き方(竹内昌義・馬場正尊・マエキタミヤコ・山崎亮著、晶文社)

・オガール紫波ホームページ

http://www.ogal-shiwa.com/

・オガールプラザホームページ

http://www.ogal-plaza.com/

・オガールベースホームページ

http://ogal-base.com/

・秋田魁新聞(なかいちに関する記事等)

・エリアなかいちホームページ

http://akita-nakaichi.com/

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