土地を分筆して生まれたプロジェクトの話!!

2016年3月25日 - 土地を探しているあなたに!

以前東京で働いていたとき、このようなご相談を受けてプロジェクトが立ち上がった住宅案件がありました。

最初にクライアント(となるかた)が持ってこられたのは測量図。家が二件くらい入る広さでした。この土地は借地のようで、今の古くなった住宅を建て替える際に、土地をふたつに分筆して片方を買い取りその土地に住宅を新築したい。ということでした。

なるほど、ではこの敷地どう分筆しようかなと。土地の形状は商店街に面した縦長状の敷地。いわゆるうなぎの寝床と呼ばれるかたちの敷地です。まず向こうの条件としては、面積は均等にして、道路側は大家さんの土地。うしろとなる土地を購入することにしてその分筆した配置図を提案としてもっていき、大家さんと相談してみたいとのこと。

さて、この「分筆」なる言葉、分割じゃないの?『筆』ってなんぞや?と思う方もいると思います。私も最初はそう思っていました。建築ではなかなかでてこない言葉です。この『筆』というのは、不動産登記上の土地の単位をあらわす言葉です。法務局へ行くと取得できる「公図」というものがあります。公図は登記所に土地の区画を明確にするための資料として地図に代わって備え付けられている図面で、土地の大まかな位置や形状を表すものです。ここには、連続している土地が『筆』ごとに区分されております。それぞれの筆には住所(住居表示)とは異なる番号がふられていてそれが地番となります。その『筆』ごとに土地が分割されておりますがそれを分けるのが「分筆」。ちなみに合わせるのが「合筆」です。ここで建築とはちがうなと思った部分がひとつありまして、1つの建物が複数の筆の中に建つ場合もあれば、逆に1つの筆に複数の建物が建つ場合もあります。建築基準法としては、建築確認申請を提出するにあたって、1つの敷地に1つの建物が原則となっています。法が異なるとその概念も異なるのですね。

すみません。少し説明をはさませていただきました。

そこで敷地の特色を考慮しながら、提案する建物の配置をかんたんに図面化し、想定される土地の分筆もいれた図をかいてみました。このようにするのがいいし、その敷地の中で3階建てにすると、ご家族みんなでお住まいになれる広さは確保できそうですとお伝えしました。クライアントはさっそくその資料をもとに大家さんと相談をし、すぐOKをいただいたことをご連絡くださいました。土地が分筆後、このプロジェクトは晴れて立ち上がったわけです!

私は建築の設計者ですが、その前の段階である土地に対してもふみこんで、建築と不動産を仕事で横断したことになりました。たいへん勉強になりました!ありがとうございました。今では設計した住宅、そして手前の大家さんの土地にはアパートが建っています。

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この経験で世の中は複雑であることに気づかされました。私たちの仕事がどういう部分から関わって、そしてお力になれるか、仕事という面白さはより多面的な視点でみていくことで、世界、そして行動が広がっていくものなのですね!

なによりもクライアントがあらたなスタートを迎えることができ、そのお手伝いをできたことがうれしかったです!!

建築と不動産。専門分野が異なりますが、それぞれの視点からものごとを見るということも大切です。敷地で迷われているかたがいらっしゃいましたら、建築の専門家の意見・視点も聞いてみるものもひとつありかと思います!!

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