大船渡、陸前高田、気仙沼を訪れました

2015年5月8日 - 東北という地域

先日の連休はみなさんいかがおすごしでしたでしょうか。私はこの連休は岩手県の大船渡市、陸前高田市、そして宮城県の気仙沼市を訪れました。

昨年は東松島市を訪れる機会がありました。

東松島プロジェクト!現場視察会!!

震災にあわれた他の都市はどのような現状であるのか。なかなか被災地に足が向かなかった私自身ですが、昨年関わったプロジェクトを機に少しずつですが何かしら自らの職能をもって動いていければなという想いが無意識のうちに行動へと結びついてきているのかなと思います。

まずはじめに訪れた大船渡市では、リアスホールに寄る機会がありました。この建築の内部空間はリアス式海岸にある洞窟のような雰囲気をもった建築でした。

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20115月の連休のとき、私の身内が医療ボランティアでこの地、この建物を訪れていたのを聞いていました。この場所は広さがあるので、たくさん物資などをおくことができたようです。しかしながらこのような空間ですので、人が地面に座ったり、横になったりする場所とするにはかたくそして寒かったようです。

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そして大船渡市から陸前高田市、そして気仙沼市に移動する際は、海岸沿いの道路を通りました。建物が津波によってやられてそのままの状態のもの、道路や線路が消失して今は違う様子となっているのを目にすると、東松島市を訪れたときと同じように言葉がでませんでした。

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その日は気仙沼市にあるトレーラーハウスに宿泊させていただきました。

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この施設がある場所は三陸復興国立公園内にある場所です。この場所は震災による指定区域として津波の被害にあった場所でした。この場所に建っているこの施設。ちょうどこの場所には管理人さんのご自宅が以前はありました。津波で流されてしまって今はありません。管理人さんは観光をはじめボランティアや復興関連の方々の復興支援の拠点や宿泊場所などに活用していただきたいという想いから、その自宅跡地にトレーラーハウスを活用した宿泊施設をオープンしました。宿泊する際、管理人さんより緊急時の避難による説明をいただきました。ここでは、山方面の公民館が避難場所となっていて、その話を聞きながら災害に対しての考えのようなものを少しですが身を持って意識づけられたような気がしました。その宿泊した夜は本当にひっそりと静かでした。まわりに建物がほとんどなかったからでしょう。以前はあったけれども。そう思うと、まちが一瞬で消失してしまうことという自然の猛威には我々人間は無力なのだなと改めて感じました。

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次の日はリアスアーク美術館を訪れました。

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そこでは常設展示をはじめ、様々な展示が行われており、そのなかで私は常設展示「東日本大震災の記録と津波の災害史」を時間をかけて拝見させていただきました。

この展示は、2011311日に起きた東日本大震災直後から2年間にわたり、学芸員の方々が行ってきた被害記録調査活動によって得られた記録写真や被災物などを201343日から常設展示として新設公開したものです。リアスアーク美術館としては、東日本大震災を継続的に調査記録をし、地域の文化的記憶として後世に伝えていくことを使命とし、今後も続いていくであろう課題を風化させないことへの必要性をこの展示で表現しています。大変でつらい作業であったろうなとその展示から感じとることができ、そしてこの記録資料は地域にとってとても意義深いものとなっていることも感じました。

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この展示では展示物ごとにキーワードや文章が添えられていました。その言葉の中には私のなかに深くはいりこんでくる言葉がたくさんありました。そのなかでひとつ「第3者化」という言葉が深く印象に残っています。今回の震災でいう関係者とは被災者だけなのか。その被災した方々のなかの身内の安否を祈っていた方々も関係者であり、さらに震災後今も復興のために何かしら動いている人たちも関係者であり、そのことを見てきた人たちも関係者ではないかということ。ではそれが第3者化することとは。年月が経ち、日常がふつうの日常もどっていく人のなかでその記憶がうすれていき、あたりまえのように日々をすごしていっていることなのか。復興の過程のなかで人人は日常の生活をおくっていくなかで少しずつ無意識のなかでつくられていく「第3者化」。この言葉はこの震災という出来事をどういう状況であれ見た人聞いた人体感した人が自問自答するキーワードのような気がしました。自分はどうなんだろうか。そのこたえはそれぞれが持っているものです。その答えを自分なりにつくっていくことでまた日々を送っていき、仕事をしていきたいなと感じました。

短い滞在期間ではありましたが、またこの出来事と向き合って考えることができました。三陸また来ます!!

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